ヤマブキとピカピカ屋根の千手院

ヤマブキが咲き出しました😁

子供の頃

読んだ本の中にあった

ヤマブキは「八重ヤマブキ」

だったのですが

ヤマブキを見ると思い出すことが。

『七重八重　花は咲けども　山吹の　　　　

実の一つなきぞ　悲しき』

戦国武将の太田道灌が

鷹狩りに出て雨にあって

そのとき近くの民家に

雨具の蓑（みの）を貸して欲しい

と寄ったのです。

その家の娘は何も言わずに

ヤマブキの花を差し出しました。

太田道灌は怒って

お城に戻ってしまいました。

でも教養のある部下が

この話を聞いて

「殿様、古歌にある

『実の一つなき』を『蓑一つなき』

にかけて我が家は貧しく

お貸しできる雨具はありませんと

断ったんですよ。」

と教えてあげました。

それを聞いた道灌は

和歌を勉強したとかなんとか。

この話が

ずっと心に残っていて

今でもヤマブキを見ると

思い出すんです。

本当は　　

七重八重　花は咲けども　山吹の　　　　

実の一つなきぞ　あやしき

らしいですけどね。

「悲しき」ではなくて「あやしき」

歌を詠んだのは

兼明（かねあきら）親王だと

大人になって知りました。

今日見た花は一重咲き。

さらに実もできます。

八重ヤマブキは3倍体で

繁殖能力がないので

中の雄しべが花びらに変化

したのだとか。不思議です。

美しい八重ヤマブキは

一重ヤマブキより少し遅れて

咲いているのを見かけますが

実ができないので

さし木で増やしているのです。

植物を知ると

味方も変わりますよね。

植物を求めて出歩いていたら

ピカ✨ーっと光る

屋根は見えました。

光ってる〜✨

神々しい？

あ、お寺さんでした。

千手院でしたよ。

境内はとても美しく

樹木も🌳手入れされています。

植物もちらほら咲き出して

これからが楽しみです😊